木曜日, 4月 13, 2006

たそがれ清兵衛と自分

しばらく前に (もう何年か前か)

「たそがれ清兵衛」をみた。

主人公を演じる真田広之が「清兵衛を演じているときの自分は幸せでした。」
言っているのを読んでずっと見ようと思っていた。

私のとって最も感動的は場面は

決闘が終わったあとに、自宅に戻ってくると
二人の娘を二人同時に抱きしめてそのまま抱きあげて立ち上がったときでした。
決闘で傷ついた身体では実際はそんなこと難しいはずなのに
なんとか家にたどりついて最初にしたいことがこれだったんだなと思うと
自分も一緒なので、勝手に感動して涙を流した。

自分も二人の娘がいて二人同時に抱きしめてそのまま立ち上がると
なんとも言えず嬉しい。

もし自分がボロボロになって自宅にたどりついたら、やっぱりそうしたい。
その瞬間で全てが報われたような喜びがあるのです。

そして、子供をもつまで、自分がそういうことをこれほど
嬉しいと感じるとはわからなかったです。

この映画は出世も望まず、不器用で、奥さんにも先立たれ
その後、宮沢りえ演じる、子供のころから好きだった女性と
ようやく再婚するものの、それからいくらもしないで早死にするという
周囲からはついてない人生を生きたと思われている男が、
実は幸福だった(らしい)と、その人の幸福はその人でないとわからないと
いってもいたようにみえるのでした。

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