北海道をバイクで走って撮った写真集を買ってそれを眺めていた。
ああまた北海道バイクで走りたい。それも一ヶ月間くらい。
20年前の夏に計画もなくいきなり愛車XLR250Rパリダカで
北海道に向かった。それまではツーリングもせいぜい長野
あたりまでだったが、長野の宿であったライダーと話しても
北海道はともかく最高だというので、ともかく行ってみようと
思い始めた。
その旅は事前にはとても想像できない楽しさだった。
楽しい奴らとの出会い。
北海道の海に裸で潜ってウニとってたべたり、
今まで見たことないような素晴らしい景色の中に溶け込む
ような気分で走り続けて、
天気も良くて、晴れの眩しい光の中をバイクで走り続けていると
さらにはしゃぎたい気分になってくるのだった。
20日間あまりで、7000Kmをあまりをはしり、全開走行も多かったせいか
オイルが減っていて、帰りの東北自動車道、那須SA付近でエンジンは焼きついてしまい。炎天下バイクをサービスエリアまで押していった。
結局バイクはそれっきりお釈迦になり、全てが劇的だった。
雨の中濡れたまま、野宿しても、野生の勘のようなもんがでてきて
自分は絶対、風邪を引かないと思えたときもある。
考えてみればその一年半前までは4ヶ月間近く入院していたので、
それだけ無茶しても、自分の身体が大丈夫なのも嬉しかった。
あんまり楽しかったので、それから夏になるとともかく北海道に
バイクで行かずにはいられなくなった。合計で10回くらいいったと思う。
でも最初の北海道旅行ほど楽しいことはもうなかった。
あれは奇跡のようなものだった。なんであそこまで楽しかったのだろう。
最初の北海道だから感動が深かったのだろうけど。
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