木曜日, 6月 08, 2006

ハワイ マウイ島 スキューバダイビング体験記

6年9ヶ月前に、マウイ島で12日間くらいだったかな、
ダイビングショップのクラブハウスに滞在して、
PADIのオープンウォーターとアドバンスドオープンウォーターの
資格をとった。

そんなに行きたくもないのに、妻が、どんどん予約を入れて
なんだかいくことになった。妻としてはハワイで、おれに
ブランド物のお土産をかってこさせるのが第一目的だったようだが、
僕はついでに、滞在期間をギリギリまで延ばした。

当時、妊娠中で3歳の子供を抱えた妻を置いて一人で
そういう旅行をすることから、また私への風あたりは
一段と強くなった。

さてクラブハウスは一軒やで、ダイビングインストラクターの
20代の女性二人(二人とも美人だった)とサーファー一人(マウイ島は
サーファーの聖地なのだ。) カメラマンを目指しながら何故か
ダイビングの手伝いもやっている、若者と、

男3人、女2人の共同生活が始まった。

各部屋に鍵はついてなくて、女性陣は心配でないのかなあと
思ったけど、全然気にしてないようだった。

その女性インストラクターの片方に私はほとんどマンツーマンで
スキューバーダイビングを教えてもらった。

教え方もうまく、てきぱきしていて、いったい今まで何をして
いた人なのか、とても興味を引く人だった。

一回、久しぶりに潜るという日本人の高校生の男の子も
一緒に、ボートダイビングをしたら、その子は、水深30メートルくらいの
ところで、息がすえなくなったのか、パニックに陥り、急浮上しだした。
かなりまずいなあと、僕がみていると、その彼女が、すぐに自分のレギュレーター
を貸して(間接キッスがうらやましいなあなんて思っていた)その子を落ち着かせ
彼女は少しもあわてず、冷静に対処しているのをみて、感心した。

こんなにパニック時に強い女性をはじめてみた。

教え方も隙がない。

それでも少しずつ僕とも気楽に話をしてくれるようになった。

彼女はみんなが知っているような会社の社長秘書(かなり話したくない
話題だったらしいが、僕が聞き出してしまった)から転職してきた
ということだった。

あれだけ一生懸命にスキューバーダイビング教えてもらったのに
かなりの部分をもう忘れてしまった。魚の名前も教えてくれたのに
忘れてしまった。

ずいぶんとしかられながら教えてもらったような記憶があるが、
講習最終日だけは

「水にとても慣れている。とても優秀な生徒さんでした」

といってくれたので

「泳ぐだけなら、僕のほうが得意だろうから、いざというトラブルが
おきたら、これでも助けようと思っていたんだよ」

といったら、初めて、普通の女性のような、嬉しそうな
柔らかい笑顔を見せてくれた。

実はそれとは別にそのダイビングショップと関係の深い
アメリカ人の投資関係の仕事をしている人とその後
日本で仕事からみで再開したりと、色々な出会いのある
旅であった。

帰りはオアフ島に一泊して、妻へのプレゼントを懸命に探した。
ロエベの本国以外では初公開とかいうえらく高いバッグを
思い切って買って帰ってきた。まるで言い訳を探すように
バッグを探したんだな。こういう店が大嫌いな僕は
店の中にいるだけで、汗が噴出してきてしまって、まいった。

マウイ島は、何故かは知らないが、空も海も、とても青い、
他の僕の知っているどの場所よりも青くみえる。
風の強い、場所だった。

そう、どこだって、僕への風当たりは強いのだ。

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