ひょんなことから、丁度東京地方裁判所で時間があいて
時間つぶしに裁判を傍聴した。
一回の警察官みたいな制服の職員が案内書みたいなところに
座っていて、きいてみたら、4回が刑事裁判だから傍聴には
それが良いでしょうとのこと。
建物の入り口では空港みたいな持ち物チェックされたけど、
それ以外は、もうどこでも好き勝手にはいっていけた。
わけもわからず、ある裁判を途中から傍聴すると、
被告人は、暴力団の構成員が社長を勤めていた会社で
営業責任者だったらしく、結果的に大規模な詐欺行為の実行者と
なってしまい。起訴されたということらしい。
証人として、元部下(その人は無罪らしい)
父親
妻
がでてきた。
裁判長が、
「この事件は服役期間が長くなる可能性がたかく、
通常こういう場合、夫婦が別れて出直すことも多いのですが、
あなたはずっと待つのですか?」
ときいて
妻がそれにうなずくと
「それは何故ですか?」
ときいたところで、
その妻がどんな女優もかなわない、心から振り絞るような真摯な声でハッキリと
「愛しているからです」
といった。顔は見えなかったけど、その声だけで十分胸に迫るものがあった。
他にもちょっとだけ傍聴してみたけど、普通の人があっさりと
犯罪者になってしまうようで、決して、他人事ではないようにみえた。
なかなか怖いことだ。
本当に悪い奴は犯罪人にならないですむようにしているようにみえるし、
犯罪人になっている人は、あまり自覚ないまま、そうなっているようにもみえた。
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