月曜日, 12月 17, 2007

元気が出ない最大の理由

僕は鬱病ではないらしいけど、鬱的傾向が強い性格だ。

週末に「ウォール街のランダムウォーク」という本を読んだ。
株式投資の分野では非常に評価の高い本である。

自分で読んでみて、著者が学者らしい徹底した事実に基づいた
検証を繰り返して、結果的に、インデックスファンドを推奨する
結論にいたるまで、普通の本の何十倍も労力をかけて誠実に
書かれている本なのではないかと思えた。

でもこの本の中で、僕が思わず苦笑いしてしまったのは、
ちょっとした実験のの結果だった。

投資で成功すると、ほとんどの人はそれは自分の能力だと思うそうだ。
それで、ランダムに点滅するライトをいくつも用意して、
それが上半分で点滅するか下半分で点滅するかを
被験者がスイッチで当てさせる実験があった。

それで、当たった人は、偶然にも関らず、自分がそれを自分の能力で
当てたと主張するそうだ。

偶然当たったに過ぎないといった被験者は全員、重度の鬱病患者だったそうだ。

そこで、僕は苦笑いしてしまった。僕も多分、同じ実験をしたら、たまたま
あたってもそれは偶然に過ぎないというタイプだろうから。

でも、ここを読んで思ったのは、人生を健全に楽しく快活にいきるためには、
現実は何かを冷静に知るよりも、自分はできる、能力があると無邪気に、
それが例え真実でなくても、思い込むほうがよいということなんだろう。

そしてそれが出来ない人は、鬱的になりやすいということなのかもしれない。

人々が経済的バブルに浮かれてしまうときも、現実より、今の高揚感を楽しみたいと
本能的に感じるのが人間の自然な姿だからかもしれない。

そして、子供のときから、浮かれることを余り出来ない僕は落ち込みやすくて、
楽しめないことが多い。つまらないことだ。酒でものむかいな。

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