金曜日, 1月 02, 2009

投資という不思議なもの

自分がIT業界にいるから余計にそう思うのかもしれないけど、
投資とは本当に不思議なものにみえる。

まあ自分が儲かってないのだけは不思議でもなんでもなくて
気分よくはないのだけど。

自分は1988年あたりからIT業界に関ってきた。

その後関った会社の中には、上場から株価が数百倍(ひょっとすると一千倍以上?)
になった会社もある。

今は大企業となったオラクル、マイクロソフト、EMC等は上場から数百倍になっているはずだ。

おもちゃみたいなものを作っていた会社が世界的なデファクトスタンダードを獲得することで
会社の価値が、実際にそれだけ向上したからそうなったということだろうけど、
おもちゃみたいなも作っているころを内部で知っている自分にはそこまで
化けるとはとても思えなかった。あっさり売って結婚費用に当てたりしてしまった。
先見の明がまるで無いのである。

因みに、大金を手にしてもその後 身を持ち崩す人が多いらしいのにも驚いた。
金銭感覚が狂うのと、謙虚さを失うのと、実際資産を維持するというのはその立場に
なってみると簡単なことではないらしいのと色々理由はあるらしい。

その後、またまた転職して、勤めていた会社の社内持株が半分くらいになって
同僚から、なんですぐ売らないんだ馬鹿かと言われたこともあったけど、
当時は株にさしたる関心もなかったので、放っておいた。それが
アメリカのITバブルブームで、10倍くらいになって(でも元が少ないからいくらでもないが)
そんな価値無いだろうと売って、住宅ローンの返済の足しにした。
そのあとITバブルは見事はまでに崩壊した。

実はあとからきいたけど2000年当時のITバブル崩壊はIT業界で金をもつ
私より年上の世代の多くの人に再起不能のダメージを与えたのだそうだ。

当時シリコンバレーあたりにあってナスダックに上場している
IT企業はPERでいったら100とか200とかは当たり前だったはずだ。

目ざとい人ほど、その異様な状況によって大半の自分の資産を突っ込んで
しまったらしい。

今も悠々自適の生活をしている元上司にきいて見たら、自分は
ある意味、呑気で、自分の資産の一部しか投資しなかったから
助かっただけだと言われていた。

当時エネルギッシュにバリバリ活躍されていた人に数年ぶりにお会いしたら、
大手SI会社からその子会社の社長になられていた。

さして親しくもない私と久しぶりにあって彼が話してくれたのは、
大手SI会社からの配慮でもらった退職金でITファンドのようなものを
買ってそれが3分の1になってしまったということだった。
僕は株の話を少しもしてないのに、急にそういう話を
彼がするというのは、余程がっかりしたていたのだと思う。

とこういうこと書くと同じような話がいくらでもある。

過ぎたことは、そうなるべくしてそうなったようにみえる。
自然に素直に考えればそりゃそうなるよなあと(結果論として)みえる。

じゃあこれからどうなるのかというと何一つ確信をもって予測することはできない。

ただただ、投資は不思議な世界だと思う。

欲に駆られ過ぎるとまずいことになり、

多分、自分の金銭欲に対して冷静で、変化する状況に素直で、
儲かってもいきなり生活変えない人の方が良い結果を残せる
のだと思うけど。

そもそも儲かっても生活変えないのでは、
何のために儲けたいの? という矛盾がある。

そんなもの不思議がるまえに僕ももう少し稼げるように
なれることを目指したほうがよいのかもしれないけど。

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