土曜日, 4月 25, 2009

光と影 で思い出す人

ときどき思い出す人のこと。

彼に初めて会ったのはもう16年くらい前のことだった。

僕は当時勤めていた会社の売上げデータを調べて
ほとんど知られていない会社が驚異的な売上げを
立てていることを知り、どうしてもその会社に会いたくなった。

それで連絡をとって新宿のホテルのロビーで待ち合わせをした。
来たのは、自分よりも若い溌剌とした若者だった。
名刺には営業本部長と書かれていた。

でも話始めると、実は自分は社長で、会社を一人でやっている
とのことだった。

彼は一人で、大塚商会の半分くらいの売上げを当時僕が勤めていた
会社の 製品であげていた。

とても驚いたので、そのときのことをよく覚えている。

彼は順調に利益を伸ばし、自身を深めていた。

それから、しばらく連絡をとっていなかったが、
彼の会社は倒産し、彼は個人的にも破産した。
その前後彼は命を失いかけるほどの病気をして
入院生活を何回もした。

希望に燃えて頑張る精神的なエネルギーが強いほど、
絶望はその人の身体まで焼き尽くしてしまう。

彼は深い鬱病にまでなってしまっていた。

その中であがいていた。

彼は自宅を失い。愛する家族を置いて
海外へ単身で行って再起をかけることとなった。

そこから、彼と連絡とってないし、連絡先ももう
わからない。

でも、はたからみていて、彼が順調だったときより
むしろ逆境のときも、彼はとても真剣に生きていた
と感じさせられた。

彼の心がより強く反応しているように感じられたから。

僕は彼ほどの光も影も経験してない。少なくとも未だ。
彼を通じて、興味深い人々に会った。

その中には、最近自分の会社を数百億円で売却した
人もいる。

彼も僕ももう40代だけど、また面白いことを
やりたい。何とか彼を見つけ出す方法を見つけたい。

またどこかで彼に会えるよう方法を探してみたい。

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