木曜日, 12月 30, 2010

失敗して良かったこと

失敗して、情けない状況にいるときは心もつらいし、
何も良いことなんてあるわけないと若いときは思っていたのだけど、

そうでもない。


記憶をたどると、

嬉しかった記憶も、

辛かった記憶も、

苦しかった記憶も、


そのときの感情の絶対値が大きくて、
その感情の中で挫けずに前に進もうとしている自分が
大切だったんだなあと感じられる。

自分が良い状況にないときの方が、
会った人が心を打明けて、その人の人生で一番記憶に残っている
辛かったこと、嬉しかったことを話してくれる。

苦労してきて、それでも挫けずに頑張っている人ほど、
話に深みがあり、心からの思いやりがあり、
僕を励まそうとして、プライベートなことや秘密の話を
してくれる。

僕より遥かに苦労したことのある人が、
僕程度の人間を励ますために、
今まで話さなかった話をしてくれて、励ましてくれる。

僕は失敗や辛い状況を経験しなければ、
そういう有難い人達の心の優しさに接することも
理解することもできなかった。

他の人の魂を感じるほどに本音で話してもらえる
というのは貴重なことだ。

水曜日, 12月 29, 2010

幸せをつくりだしているようなスイマー

60歳から水泳を始めて、82歳になる現在まで
タイムを伸ばし続けている女性スイマーがいる。

同じスポーツクラブだけど、今までお話する機会がなかった。

以前、その方が、水泳雑誌に取り上げられていた。

女手ひとつで、給食の仕事をして、子供を育て上げ、
60歳でやっと自分の時間ができて水泳を始めて
楽しくてしょうがないというような記事だった。

イベントのあるときは、その方がおはぎを作ってきてくれて
先日それを初めて食べたら、それが、とってもおいしかった。

売っているおはぎで、おいしいと評判のおはぎよりおいしい。
自分の母もかなり上手におはぎをつくるがそれよりおいしい。

沢山つくってくれているので、かなりの手間だろうに
それをニコニコしながら、みんなに配ってくれる。

当然、みんなからも好かれている。

本当に素晴らしい、深みのある、幸せな表情をされている。

今のスポーツクラブは、自分にもコーチが熱心に教えてくれるので
ありがたいといっていた。

(他のクラブでは老人にはあまり教えてもらえなかったそうだ。)

ご本人の、心のありようや、それによる行動が、自分を幸せにして、
周囲も良い気持にさせてくれるのだなあと、

自分にはそういうものが足りないなあと、シミジミ思った。

土曜日, 12月 25, 2010

7年間走り続けているライダー

よく散歩している多摩御陵への参道の
欅並木の道で、綺麗なCB750を見かけた。

綺麗なだけでなくて、カラーリングのセンスもよく
走りこんでいるのに、とても良い状態で綺麗にのっている
ようにみえて、そのバイクはオーラを発しているように見えた。

持ち主らしき人が現れた。頭も薄くなり、残った髪の毛も白髪で
小柄で、姿勢がピシッとしている男性がきたので、

「綺麗なバイクですね」

と話しかけたら、そこから、一時間以上その人の話をきいた。

会社経営を7年前の57歳で引退して、それから
毎日バイクに乗って日本中を旅してきたというのであった。

それも、初めてのったバイクCB72から今まで乗ってきた
16台のバイクを大切に保管しているのだそうだ。

そのための大きな室内駐車場も自分が保有する
ビル(マンション)の一階に用意したとのこと。

ビルを8つもっているのだそうだけど、
一昨日も雪がふってきたからバイクで青森からかえってきたと
普通のことのように話していた。

平均して3ヶ月で1万キロのペースでこの7年間走り続けているのだそうだ。

毎年6月には北海道にいき、6月の北海道が一番良いといっていた。

野宿は一切しないで、旅館と温泉を巡っているのだそうだ。

10代のころのバイクへの憧れをはなしてくれたけど、
きいていると、そのころの憧れがその強さのまま今も持っていて、

そのまま64歳の今も走り続けているようなのだ。

一生、走り続けることを、少しもうたがっていなかった。

ただ、これから、だんだん排気量の小さいバイクにのる
時間を増やしていくといっていた。

もう走ってない国道はないとまで言い切っていた。

それだけ走っても、バイクで走るのが楽しくてしょうがないらしいのだ。

一生懸命頑張ってきたらしい仕事への未練は全然ないとのことだった。

バイクの集まりには一切参加せず、自分で好きなように一人で走り続けたいとのことだった。

土曜日, 12月 18, 2010

寒いと乗らない 大切な記憶

今週からすっかり寒くなってきたので、
もうバイクに乗る気にならない。

先週末は乗ったのだけど。

水泳もまた練習をサボったまま、明日はリレーフェスティバルと
いうものに出る。

あまり真剣な競技ではないらしいけど、リレーなので迷惑かけそうな
ところが気にはなっている。


おまけに、来月、来年 早々から、かなり忙しくなりそうなので、
水泳もバイクもあまりできなさくなりそう。

バイクこんなに好きでも、以前も平日の仕事で疲れ果てて
休日寝てばかりいて、すっかり乗らなかった時期もあるので。

でも、僕は生きている限り、バイクと水泳とは完全に縁が
切れることはない。

ボーっとしていると今でも、

3歳か4歳のときに、父にカブの前に載せてもらったときの目を瞠る喜びと、

9歳のときに、春に父を亡くして、夏に毎年、父と行っていたプールにいって
水の中で思いっきり涙を流して泳いだことを思い出す。

月曜日, 12月 06, 2010

なぜか自分には新鮮に感じた曲

こんな歌手も曲も今日まで全く知らなかった。

なぜか、今の僕にはイントロから気持ちよいです。






それにしても、音楽、水泳、バイク と決して若いころよりも、軽くは感じてない。
感じ方が違ってきただけで、むしろ若いころより大切に感じているように思えるくらい。

意外と人間、ボケない限り、死ぬまで、このハラハラするような切ないような感じを
死ぬまで感じ続けるのかもしれない。 

土曜日, 12月 04, 2010

逆炬燵現象

冬にバイクにのる時、

上半身は着込んでも、下半身は普通のジーパンで
寒い中長距離を走ると、

もう脚の芯まで冷える。

脚をめぐって、冷めた血が、
全身をめぐって、だんだんと全身が冷えてくる。

ターーマンねー。

もちろん、玉も冷たくなる。

余談だが、私は水温確か約10度で1000m泳いだことがあるのだけど、
筋肉が冷えすぎて、身体が動かなくなってきて、
体温下がるほど寒い思いするのは、やばいことだと
体験したことがある。

一番驚いたのは、冷たい水に入ると、金玉袋が急速にシワシワに縮んでいって
金玉を体内に押し込めることであった。

人体は、生まれてから一度も経験したことのない、強烈な寒さにも(冷たさにも)

ちゃんと対応する仕組みをもっていて、それが、きちんと機能するのである。

バイクでの冷えは、さすがに冷水に飛び込むほど急激なものではない。

でも、時間をかけると芯まで冷える。

それでね。そういう、身体がギリギリの反応をすると、
精神が妙に澄んでくるのです。

滝に打たれる修行とか、サウナ入って冷水にはいってとやるのも
似たようなものかもしれない。


人体には不思議な機能があるけど、冷暖房完備の中で
本来ある機能を全く機能させずに、いると、

精神はただひたすらボンヤリしてきてしまう。

刺激が必要なんですね。

金曜日, 12月 03, 2010

水泳と鬱

例えば、鬱状態とかさらに重い鬱病の人が、
ガンガンスポーツやって汗を流している状態って
想像しにくい。

両立しにくいイメージだ。


でも、僕は落ち込みやすくて水泳好きで水泳愛しているから、
わかることがある。

落ち込んでいるときほど、自分のペースでいいからスポーツしたほうが良い。

もう、憂鬱で、憂鬱で、落ち込んで、落ち込んで、考えることは暗いばかり

なんてときは身体も重くて動かしたくなくなるのが自然だけど、

そんなときでもなんとか、だましだましでもプールへ行って
ゆっくりでもいいから泳ぎ続けていると、少しづつでも
身体に力がよみがえってくる。

そして、少しづつでも元気になってくる。

昨晩は、激しい練習会には参加せずに、20代と60代くらいの女性と
ゆっくりインターバルトレーニングと、ロングを泳いだ。

僕は、水泳がなかったら、今より元気がないのは明らかで、
本当に水泳に感謝している。

なんとなく泳ぎたくない気分のときでも
無理しないレベルで、水泳を続けていきたい。

何より、自分のために。